２月の舞踊協会公演が、ＮＨＫ教育テレビ「芸術劇場」にて放送されます。

２０１０年４月３０日（金）　２３：００より
２３：００〜２４：５０　　「六歌仙容彩」坂東三津五郎（昨年８月に歌舞伎座収録）
２４：５０頃〜２５：４５　「悪太郎」花柳輔太朗・西川扇与一・西川大樹　　五條珠實

深夜にて恐縮ながら、是非ご覧下さいませ。　　　　　

疾風怒濤の三代目襲名披露公演から、ちょうど一年。早いものです。あの時と同じように桜は満開。「歳月」という言葉に感慨もひとしおです。

さて、来る４月１７日（日）国立大劇場にて中央ブロック舞踊公演開催です。昼夜ともに切りの作品「長崎だんだら万華」で振付、出演しております。長崎の風物詩を豪華に五景構成で描きます。是非ご覧くださいませ。

◇映画ＮＩＮＥ・ヴァージンシネマ・六本木
イタリア映画への限りないオマージュに溢れた作品。大人の女の魅力が全開、それにつけても男ってやつは甘えん坊で我がままで、という展開。反省もしつつ、言い訳の仕方も覚え、というところ。マイ・ビューティフル・ランドレットの頃のダニエル・デイ・ルイスを思い出し、ここでも歳月を痛感。それにしても、ソフィア・ローレンの素敵なことと言ったら！
で、帰りは麻布の天冨良「よこ田」。新店舗も二代目もすっかり板について至福の舌鼓。

◇吾妻徳穂十三回忌追善舞踊会・国立大劇場
三回公演のほとんどを拝見。当代お家元が立派に後継され、ご門弟も素晴らしい舞台を勤めておられました。

桜に負けず、庭の海棠も満開となりました。何故か六本木ヒルズに巨大な薔薇オブジェ出現、そしてその東京タワーを超えたスカイツリーと隅田公園の桜です。

３月６日門下の珠千花が田川の若きご住職に嫁入り、めでたさと安堵感。お寺を支える坊守さんとして立派に勤め、舞踊の道も怠りなく！欲張りな親心です。

庭の椿が満開、そしてモクレンも咲き始めましたが、昨年同様ヒヨドリ襲来、咲く前から花を喰い散らかします。柳も芽をふき、春の庭となりました。

◇５日、「カビリアの夜」東長崎てあとるらぽう
モデルの原啓一さんが俳優アルベルトを演じる。初舞台の彼はともかく、主要キャストが未熟すぎて、歯がゆさのみが残る舞台。久々に、ジュリエッタ・マッシーナとシャーリー・マックレーンの映画が見たくなりました。

◇７日能美健志コンテンポラリー・ダンス公演、日暮里サニーホール
ＮＹのマース・カニングハム・カンパニーから戻った水田浩二君のダンス。私の'０６のリンカーンセンターフェスティバル出演の折、公演に駆けつけてくれた思い出が蘇りました。素敵なダンサーです。日本での活躍が楽しみです。

遅めながら、春の兆し。新しく植替えた柳が新芽をのぞかせ、ジンチョウが花開きました。さて、協会公演へのご来場誠に有難うございました。お陰さまにて無事幕をおろす事ができました。舞踊会での上演は稀なので、４月にＮＨＫ芸術劇場での放送が決まりました。（詳細はいずれお知らせいたします）ご期待下さい。

☆稽古の合間を縫って観たものをいくつか。
◇アバター（ジェームス・キャメロン）３Ｄ版。内容は新大陸での先住民虐待と自然破壊。後味は良くないけれど映像の美しさは抜群で、夢の中にいるようでした。（実際、あの滑空シーンは夢の中で何度も体験してきました）パンドラの美しさと人間のエゴの醜さとの対照に憤りと反省しきり。

◇Ｄr.パルナサスの鏡（テリー・ギリアム）夭逝したヒース・レジャーの遺作。かのクリストファー・プラマーの年寄りぶりに愕然、でも作品の趣味的世界は満点！皮肉に富んだ内容で、これまた美しい映像に恍惚としました。

◇偶然、ＴＶにてバーブラ・ストライザンド＆イル・ディーヴォのコンサートに遭遇。変わらぬ歌唱力と懐かしい歌の数々、しゃれた会話と豪華なバンド、こんな夜はウィスキー！

博多はお櫛田さん裏門の枝垂れ梅、代謝促進の為に巣鴨の酵素風呂に通う為、懐かしの都電に乗りました。追悼の意を込めてヒース写真集買ってしまいました。

（社）日本舞踊協会公演・国立大劇場　２月２０日（土）　午後４時開演・全席指定8,000円

長唄「悪太郎」
酒乱の甥、悪太郎をある計略で改心させる伯父、安木松之丞を演じます。

狂言に取材した大変楽しい演目で、猿翁十種の一つでもあり一時間の大作です。チケットはInformationの＜お問い合わせ＞よりお申し込み下さいますようお願い申し上げます。